日本の身装品の数々を紹介します。

ターコイズ (トルコ石)

もっとも古くから使用されている貴石

日本ではターコイズの事を『トルコ石』と呼んでいます。そのためこの石の産地がトルコであると思っている人が意外に多くありますが、実際のところトルコでは採掘されていません。
この石は現在のイランであるペルシアやエジプトで多く産出されて、貿易の盛んなトルコ経由で地中海各地へと運ばれました。そのため、この名称が付いたとされています。

本来硬質な石ではなく堅く、鮮やかな色を発色する物が良質とされて、青から緑まで様々な色の物があります。

トルコ石の歴史は古く、人類が太古の昔に採掘した宝石のひとつであるとされ、古くから採掘がされていた鉱山では資源が枯渇しています。
他の宝石と比較すると価格は低いため大がかりな採掘はされていません、さらに、鉱脈の範囲が狭猪という特性もありその鉱山は小規模で、季節限定の操業です。
そのような理由で採掘作業は手作業が多く、機械化されているところは非常に少ないのが現状です。
しかし、アメリカでは大規模な銅の採掘事業の副産物としてトルコ石が採掘される事があります。

アメリカの南西部のアリゾナ州、カリフォルニア州、コロラド州、ニューメキシコ州、ネバダ州は多くのトルコ石を産出することで有名です。
しかし、長い採掘の歴史もあり採掘が終了している鉱山も多くあります。
キングマンやブルージェムなど採掘が終了した鉱山の石は、高値で取り引きされます。

セリロスはニューメキシコ州にある最も古い鉱山と言われています。19世紀の終わりには、ニューヨークのティファニーが所有していたため、ティファニー・ターコイズと呼ばれました。
ニューメキシコ州では1920年代以前は大量のトルコ石が産出されていましたが、現在ではそのほとんどの鉱山が採掘を終了しています。
現在では、カリフォルニアのアパッチ渓谷にある一か所だけが商業的な規模で操業されています。

トルコ石の硬度はモース硬度で6以下であり、硬度6に近い堅い石ほど良いトルコ石とされています。
それ以外の柔らかい石は、薬品による処理により高度を上げたり着色されます。
ムラの無い均一の色のトルコ石は100%薬品による処理がなされていると考えて間違いはないでしょう。
テレビショッピングなどで見かける色むらや色の変化の無い青一色の意思が売られていますが、すべて人工的に着色されたものです。

自然の色を残して硬度の高いトルコ石が、価値ある石として取り引きされる理由はここにあります。